吹奏楽

サックス初心者はどんな練習すればいいの?上達するには必須の練習メニュー!

吹奏楽の中でも人気の高いSAX(サックス)ですが、お手軽に始められる反面、吹奏楽の中では様々な音色の要求をされることもしばしば。

そんなサックスにあこがれ、吹奏楽部に入って念願のサックスを吹くも、中々上達しないと悩んでる方も多く見てきました。

今回は、

サックス初心者がどんな練習をやれば上達するのか?

また、どんなことで悩んで、それをどう克服していったのか?

について書きます。

 

サックス初心者はどんな練習をすればいいのか?

サックスは、比較的メジャーな楽器で、あこがれることが多いはずです。

吹奏楽で使うサックスの種類は主に、

ソプラノサックス(soprano Saxophone)
アルトサックス(Alto Saxophone)
テナーサックス(Tenor Saxophone)
バリトンサックス(Baritone Saxophone)

この4つです。

サックスの種類は、まだまだあるのですが、吹奏楽では、この4種類あれば大体必要な音域をカバーできるので(曲によります)、この4つのうちどれかを演奏することになります。

サックスに限らず、管楽器には管の長さによって調が違います。

吹奏楽では、主にB♭管が使われますが、サックスの場合、E♭管とB♭管が存在します。

ソプラノサックスとテナーサックスはB♭管で、オクターブ違いの楽器となります。

アルトサックスとバリトンサックスはE♭管で、オクターブ違いの楽器になります。

ここでは、種類に限らずサックスとしての練習方法を経験者の方に聞いてきましたので、いくつかパターンを紹介します。

 

●ケース1(アルトサックス・テナーサックス 経験年数6年)24歳・女性

ひたすらロングトーンは毎日やりました。
最初の頃はB♭からB♭までをやっていましたが、もっと鍛えたいと思い、出る音全てをロングトーンしていました。
1番低い音から1番高い音までをテンポ60や80で8拍だったり12拍だったりその日のモチベーションで変えていました。
2拍で吸ってからあとは伸ばします。
酸欠になりそうと思うくらいやると結構鍛えられたなと実感できました。
また、fで吹くロングトーンをやってみたり、ppで吹くロングトーンをやってみたり、途中でクレッシェンドを入れてみたりと、基礎練習は飽きてしまいがちなので、バリエーションを色々変えて毎日繰り返し行っていました。
ロングトーン以外にはタンギングを16分音符か三連符かでどんどんテンポを上げて練習していました。

 

●ケース2(アルトサックス 経験年数10年)42歳・女性

【ロングトーン】メトロノームのテンポ60で、E♭からオクターブを、1音につき8拍ずつ伸ばす
【タンギング】同じくメトロノームのテンポ60で、4部音符で4拍→8部音符で8拍→3連符で12拍→16部音符で16拍
これをE♭からオクターブまで1音ずつ繰り返す
【ビブラート】タンギング練習と同じ要領でメトロノームのテンポ60で、4部音符で4拍→8部音符で8拍→3連符で12拍→16部音符で16拍を「アウアウ」と音に波をかける
上記を練習開始15分ほど行っておりました。

 

●ケース3(アルトサックス 経験10年)30代・女性

腹式呼吸15分
ネックロングトーン・タンギング(テンポ60・8拍)各10分
野外ロングトーン(テンポ60・8拍)30分
ロングトーン(テンポ60・8拍・440hz)30分
半音階運指練習(テンポ60?180)30分
オクターブ練習(テンポ120)30分
低音練習(コントラファゴット)30分
トリル半音階練習(30分)
倍音練習(30 分)
曲解釈・歌詞付け(1時間)
曲練習(1時間)
クールダウンロングトーン(15分)

 

●ケース4(アルトサックス 経験年数8年)30代前半・女性

音色確認と音をまっすぐ出すためにロングトーンC~C8拍(12拍する時もあり)私はロングトーンばかりを練習していました。
また、B♭~B♭は特に何回も繰り返し練習しました。
タンギング(テンポ60~140)4分音符・8分音符等と細かくしていったり三連符の練習・必要な曲でのタンギング練習等をしました。
音階練習・半音階練習・必要な曲で出てくる音階があればその練習をしました。
所要時間30分~1時間が基本的ですがロングトーン練習が長引く時もありました。

 

●ケース5(テナーサックス 経験年数17年 ソプラノサックス 経験年数10年)40代前半・女性

基礎練習 30分
12キーでメジャースケール、マイナースケールを上昇下降する。
3度4度5度音階 12キーで。
半音階 半音づつ上がってすべての音から始まり、滑らかに運指がいくようにする。
教則本 運指目的な物と、音色重視な物を1つづつやる。 15分
バンドの曲練習 音源も聞いてイメージをつかむ。30分
必ずチューナーとメトロノーム使うようにする。
アドリブ練習 20分
マイナスワンを使ってひたすらアドリブをする練習
ソロを作る練習は、口で歌って楽器で吹くなどする。

 

ケース6(バリトンサックス・ソプラノサックス 経験年数5年)26歳・女性

ロングトーン、タンギング、ブレスなどの基礎練を繰り返したあと、その時の課題曲や自由曲など演奏会に向けた譜読み、音出しまで幅広く行っていました。晴れた日はランニングで体力づくりを行うこともありました。
バリトンサックス担当の時はサックスパートの合わせに加え、低音パートでチューバ、バスクラリネット、コントラバスなどとの練習も頻繁におこなっておりました。
ソプラノサックスではクラリネットやフルートなど高音パートと練習しました、

 

ケース7(アルトサックス 経験年数3年、バリトンサックス 経験年数4年)20代後半・女性

ウォーミングアップとしてマウスピース、ネックでそれぞれロングトーン(ピッチを安定させる)
楽器に付けてロングトーン(テンポ80で4拍、全ての音ピッチをチューナーで確認しながら)
スケール(日によりますが大体ローCスケールからCスケールまで)
タンギング(120で16分音符ができるまで)
パッセージ練習、コラールなど。基礎練習はトータルで1時間程度。
その後は曲の練習をしていました。
アルトの時は指回しや難しいリズムの練習を主に、バリトン では伴奏となる音のピッチを気にして練習しています。

という事で、経験年数も年齢もバラバラな方を見つけて聞いてきましたが、やはり、重要なのは、「ロングトーン」です。

ただ音を伸ばすだけでなく、特にサックスは音が上ずりやすいので、しっかりと息を入れ安定した音を出すよう意識しながら吹くのがコツです。

また、スケールの練習やタンギングの練習なども必要だと思いますが、「跳躍」の練習はロングトーン同様必ずやってほしい練習ですね。

学生の頃から始めた方は、学校の指導者のスキルに左右されるところが大きいですが、ちゃんと基礎練習を大事にしてる学校であれば、上達も早くなります。

具体的に言うと、

まず、基礎練なのか、ウォーミングアップなのか。
ロングトーンは、どういう目的でやってるのか。
タンギングの種類は理解してるのか。
スケールの練習は、どういう場面を想定してやってるのか。

上げたらキリがないですが、基礎練習は、意味を理解して目的に応じてやるのが、上達の近道です。

特にサックスは、シンフォニックの曲とポップスの曲で音色を大幅に変えないといけません。

一つの演奏会で、シンフォにもポップスにも対応できる引き出しを作る作業は、基礎練でしかできません。

サックスは、かなり重要なウエイトを占めますので、しっかりと引き出しを作ることが重要ですね。

 

サックス初心者の悩みと克服

ここでは、サックスプレイヤーの皆さんが、どんな悩みを持っていたのか、それをどうやって克服したのかを聞いてきました。

ケース1(アルトサックス・テナーサックス 経験年数6年)24歳・女性

どんな悩みを持っていたのか?
低い音になるにつれて出だしが汚くなってしまうので、いかに綺麗に出せるかという所に集中して練習していることがありました。
中々上達せず、苦悩しました。
また、高音は高音でキツくなってしまうので、高くても綺麗に柔らかく出せるように練習するのが大変でした。
やはりこれもロングトーンだったり出だしのタンギングの強さを研究して上手くなるように基礎練習を重ねました。
ある時期にはタンギングが思うようにできなくなってしまい、16分音符の早いテンポがほぼできなくなってしまいました。
後輩もできている中でとても悔しかったです。

悩みを解決した方法は?
低音や高音の出だしが汚くなってしまうということでは、とにかくロングトーンを練習しました。
いかに安定していつでも綺麗に出せるか、伸ばせるかを意識して練習しました。
出だしからうまく息が均等に入るように出だしを意識してそこだけ練習することもありました。
高音では、キツくならないように柔らかい音を意識して、ロングトーンを練習しました。
キツくならないように高音でも太い音をイメージして、口や喉を大きく広げられるように意識改革を行いました。
タンギングでは、早いテンポだとできなくなってしまっていたので、ゆっくりのテンポから確実にてまきるまで練習しました。

 

ケース2(アルトサックス 経験年数10年)42歳・女性

どんな悩みを持っていたのか?
サックスはタンギングが難しいと言われていますが、人より舌が短いという身体的特徴もあり、タンギングをすると音程がズレる、速いタンギングができないなど、とにかくタンギングが苦手でした。
中学生時代、吹奏楽コンクールの自由曲に白鳥の湖を演奏することになった際、オーケストラではバイオリンで演奏しているパートを、木管楽器で再現するため、吹奏楽には難しいと言われている楽曲で、案の定タンギングが間に合わず、リズムについて行けませんでした。

悩みを解決した方法は?
練習を見にきたOBに相談したところ、舌の位置が原因の一つと言われ、リードに当たる自分に最適な舌のポジションを探しました。
まずはマウスピースを咥えず「トートートー」と声に出して舌の動きを確認。
次にマウスピースを咥えた状態でトートートーでリードに舌が当たった位置のまま、基礎練習メニューのタンギングを行う。
発音を「トートートー」ではなく「トュートュートュー」「トァートァートァー」など色々試してみました。
舌のベストポジションを見つけた事と、タンギングをする際の発音を変えた事で、格段に動きやすくなり、速いテンポや16分音符などもできるようになりました。

 

ケース3(アルトサックス 経験10年)30代・女性

どんな悩みを持っていたのか?
低音練習でなかなか響く音がならなかった
ロングトーンの時に音は鳴るけど遠くまで飛ばない
小指の運指が遅れてしまう
倍音が不協和音になる
曲練習をしている時、細かい音符がスベってしまう
変拍子曲の時に、パート内では合うけど合奏になると合わない、ということがあった
トリルが雑に聞こえてしまう
タンギングがベッベッと汚くなってしまい音符が全然立って聞こえない
腹式呼吸でお腹に空気を全然ためられなかった
ノリがよくないといけないのにリズム乗り切れなかった

悩みを解決した方法は?
チューナーをつかってネックだけでひたすらロングトーンした
口の中を出来るだけリラックスさせながらリードをまず鳴らす練習をした
喉で鳴らすのではなくお腹から空気を吹き込むことを意識してあえて音が飛びにくい野外で練習をした
リズム感を体に染み込ませるため譜面を歌いながらダンスをした
スベってしまう部分を分解して60のテンポからマックスの速さまで上げて行く練習をした
曲練習でチームが同じイメージを持つように、適当に歌詞をつけて合唱をした

 

ケース4(アルトサックス 経験年数8年)30代前半・女性

どんな悩みを持っていたのか?
音量がすぐに出せるので合奏でも目立つ楽器ではありますが、アンサンブルをすることも多く、常にきれいな音色を求められていました。
そのため、自分の音色は気に掛けていました。
私の場合、高音の音色がきつくなりがちだったので、柔らかい音色を保つことがいつも課題でした。
何度も指導され、その都度改善方法に悩み、辛くて涙を流したこともありました。
このままでも良いじゃないか、やめたい、とまでも思うこともありました。
しかし、周りに相談したり、日々練習を重ねていました。

悩みを解決した方法は?
楽器講習があればすぐに申し込んで参加をしていました。
プロの演奏を聴く機会も多く取り入れました。
自分の耳をきれいな音色に慣れさせて、自分の演奏する音色に敏感になろうとしました。
技術面では、アンブシュアを意識してロングトーンを重点的に練習しました。
きつく閉めすぎていないか、力が入っていないか、様々なことを意識してロングトーンばかりしていました。
少しずつ音色が一定になったら、ゆっくりタンギング練習をしていました。
音色を確認するために目を閉じてロングトーン練習をしてました。

 

ケース5(テナーサックス 経験年数17年 ソプラノサックス 経験年数10年)40代前半・女性

どんな悩みを持っていたのか?
音作り
リードやマウスピースのセッティングはとても苦労しました。
マウスピースの開きが大きいと、とても鳴るので良い反面、リードの厚みが大きいととても吹くのが疲れてしまい、低い音も鳴らなくなる。
リードが薄いと、リードミスしやすく、音が薄くなる。
音程のコントロール
毎回チューナーを使い、耳に良い音程のイメージをつけておく。
音によって、高い低いがあるため、それぞれに良いアンブッシュアができるようにチューナーでチェックした。

悩みを解決した方法は?
アンブッシュアを確認しながら、楽に良い音が出るリードの種類や厚みを時間をかけて探した。
好きなプレイヤーを見つけて、そのプレイヤーのセッティングを試してみたり、楽器屋で試奏してみたり、時間をかけて自分に合うセッティングを探すことと、アンブッシュアや楽器の構えかたなど、鏡でチェックしながら練習するようにした。
録音したり動画を録って確認して、高い音やから低い音までよく鳴っているか?客観的にチェックできるようにした。

 

ケース6(バリトンサックス・ソプラノサックス 経験年数5年)26歳・女性

どんな悩みを持っていたのか?
ソプラノサックスとバリトンサックスを両方担当していたため息遣いや指の動きが全くことなってくるのが大変でした。
また、リードがうまく育てられなかった時のロングトーンや合奏は集中できなかった記憶があります。
あとは全般的にバリトンサックスの重さが非常に重かったことにより長時間の練習で壁にぶつかることが多かったと感じます。
また、自分の壁だけでなく他の人の譜読みが遅くなかなか練習に入らないことも多々あり大変でした。

悩みを解決した方法は?
リードの不作の問題では、リードをなるべくローテーションで回せるように講師に作り方を学んだりして乗り越えました。
また、バリトンサックスの楽器の重さや、ロングトーンに耐えるための体力作りとして積極的に走り込みや腹筋につとめていきました。
譜読みに関しては、得意な自分がサポートをしつつ合奏まで早く持っていけるように心がけて乗り越えてきました。
譜読みをみんなでやることで全体感も高め、非常にいい乗り越え方だったと感じております。

という事で、悩みも解決方法も様々ですが、悩みがあるときに有効なのは、「先輩」に聞く。

先輩からうまいアドバイスをもらうためには、具体的な質問を擦ろことも大切ですね。

また、プロの演奏を聴くのも良いですね。

クラシックのプレイヤーだけでなくジャズの演奏家など、いろんなジャンルの音楽に触れることも悩み解決の糸口になるのではないでしょうか?

また、意外におすすめなのが楽器屋さんです。

特に管楽器を扱ってる楽器屋さんや学校に出入りしてるリペアマンなどに質問や悩みを打ち明けると、結構的確にアドバイスもらえますし、そういう方達は、顔も広いので、知り合いのサックスプレイヤーだったり、講習会の紹介をしてくれたりと、非常に財産にもなりますね。

良かったら試してみてくださいね。

サックス初心者のための練習方法・悩み解決のまとめ

今回は、吹奏楽でもサックス初心者の方にスポットを当ててみました。

サックスに限らずどの楽器でもいえることですが、

基礎練習は徹底的にやる事。

ちゃんと基礎練の意味を理解して練習する事。

考えながら練習をしてると必ず悩みが生じます。

その悩みを人に聞くことで、より理解できると思いますし、上達や悩み解決の一番の近道です。

楽器を自在に吹けるようになると楽しさも倍増しますので、是非頑張って練習してくださいね。

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